米国 ロシアを理由にWADAへの資金提供の停止を脅迫

WADA(世界アンチ・ドーピング機関)が必要な改革を行わない場合、米当局は今後WADAへの資金提供を控える可能性がある。ホワイトハウス麻薬統制政策局は米政府へのこうした勧告を入れた報告書を提出した。AFP通信が報じた。
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19ページにもわたる同局の報告書では、ロシアのドーピングスキャンダルの処理についてWADAを批判。その報告書でWADAはロシアの責任を問うことができなかったと主張している。

米国 国連での孤立でロシアを警告
こういった背景から、米国はWADAの無能さを非難すると同時に、「米国のアスリートは世界中の全てのクリーンな選手と同様に、我々の緊急介入を必要としており、彼らはそうした要請を出すに値する」と主張している。報告書では、米国政府が米国の税金の行き先を追跡する義務があると強調している。

AFP通信によると、米国は毎年270万ドル(約2億9000万円)の資金を拠出するWADA最大の資金提供国となっている。

米国は以前、国際刑事裁判所は「贈賄に満ちている」と非難し、ロシアなどの国が同裁判所に影響を与えていると示唆した。また米国は2020年春以降、世界保健機関(WHO)の中国に対する「政治的偏見」を理由に、WHOとの関係を断絶させると脅迫した。

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