米議会がオープンスカイ条約脱退に懸念を表明

米下院軍事委員会はトランプ政権がオープンスカイ(領空開放)条約から離脱する意向を固めた点に懸念を示している。2021年度の国防予算に関する米下院の提案文書で明らかになった。
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軍事委員会が提出した文書には、「政権が条約(オープンスカイ条約を指す:スプートニク編集部)から離脱を計画している点は懸念を呼んでいる」と記されている。

NATO加盟国、米国にオープンスカイ条約から脱退しないよう呼びかける

この点について議会はトランプ政権に対し、「脱退した場合に国家の安全保障に与える可能性に加え、米国が脱退することに対する同盟国の対応、および米国がオープンスカイ条約によって入手する写真や情報をいかに補填するかについての報告」を要請したという。
トランプ米大統領は5 月21日、ロシアが条約を順守していないとしてオープンスカイ条約から半年後に脱退する意向を表明した。

これに対しロシア外務省はオープンスカイ条約を順守しているとして反発している。

「オープンスカイ」とは

1992年に締結され、冷戦後の欧州における信頼強化の一つの措置となった。発効は2002年から。これにより加盟国は空軍に関する情報を公然と収集することが可能となった。条約加盟国は34か国。

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