先にディズニー社は「ディズニーランド」と「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」を7月17日に営業再開することを発表していた。しかし、行政側から営業再開に向けた手順の具体的勧告が公表されていないことから、6月下旬になってテーマパークの営業再開は先送りとなり、現在も具体的な日程については公表されていない。
CBS Los Angelesテレビによれば、人気のないテーマパークの周辺をスタッフらが装飾を取りつけた100台以上の車で周回し、パッシングをするなどして営業再開への抗議を行ったという。抗議活動はディズニーランドのスタッフら、およそ1万7000人が加盟する労働組合による主催で実施された模様。
これに対しディズニー社は、営業再開の延期について社内で議論しており、スタッフらの「ステイホーム」を守るために尽力する最中に抗議活動が行われることは遺憾とコメントを発表した。
カリフォルニアのディズニーランドは今年3月、新型コロナウイルスの影響により閉鎖された。2019年には1870万人が来場し、テーマパークとしては世界で2番目に入場者数が多い。
カリフォルニア州では経済活動再開を受けて新型コロナウイルスの感染が再び拡大しており、ロサンジェルスを含む、複数の地区でバーの営業が禁止された。同様にフロリダ州やテキサス州でもバーの営業は再び禁止されている。これらの州では最近になって過去24時間当たりの新規感染者が過去最高に達している。
カリフォルニア州ではこれまで21万1243人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち5905人が死亡している。過去24時間の間に確認された新規感染者数は4810人(全体の2.3パーセント)に達している。
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