南極は今まで、地球温暖化による気候変動の影響を最も受けにくい地域と考えられていた。しかし、気象台から集められた過去60年間の気温データがそうではないことを証明している。
研究チームのデータ分析で、温暖化の最たる原因が西太平洋の水温上昇であることが判明した。これにより南極点は1989年以降、1.83度以上も上昇していることが明らかになった。
南極点は現在、10年間で約0.6度のペースで温暖化している。一方、南極圏でも極点以外の地域は同じ10年間での気温上昇は0.2度と、南極点に比べて3分の1も緩慢。南極点の温暖化のスピードが寒冷期と温暖期を繰り返す自然のサイクルのペースを超えていることから、研究者らはこの温暖化の原因は人間の産業活動にあると考えている。
関連ニュース