口に硬貨を入れた児童の遺体 ポーランドで数百体が発見

ポーランド南東部で16〜17世紀に集団埋葬された子どもたちの遺体115体が、考古学者らによって発見された。埋葬方法や一部の子どもたちの口に硬貨が入れられていることから、この埋葬が古代ローマ、ギリシャの儀式であったことが示された。同国のファースト・ニュースが報じた。
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埋葬場所は砂地で、遺体は東西を向いていたことから、これが宗教的な儀式であったことがわかった。口に入っていた硬貨は「カローンのオボルス」と呼ばれる、冥界への川を渡るために、カローンという船の渡し守に支払う渡し賃。この習慣は古代ローマや古代ギリシャにまで遡る。しかし、発見された墓地自体はカトリックのもので、1590年から存在していた地元の山上教会に属している。

今回の発見により、同地区で古くから伝わる子どもの集団埋葬伝説が確証づけられた。遺体は棺に納められていなかったことから、当時、この地区が貧しかったことがうかがえるものの、遺体の埋葬場所の状況から墓の手入れはなされていたことが分かった。

発見された遺体は今後発掘され、調査が行われる。その後、教会に引き渡され、再び墓地に埋葬される。

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