学識では惑星の大気は、主に水素とヘリウム、メタンからなるとされ、専門家らは研究用の環境をこれと同様のものに再現することを試みた。
研究者らはX線レーザーを使用し、メタンの代わりに炭化水素ポリスチレンを得ることとなった。最終的な物資は摂氏470万度で加熱され、約150万気圧で処理された。研究者らによれば、これは爪の表面に250頭分のアフリカゾウの圧力がかかったのに相当するという。
実験の結果、炭素のダイヤモンド化と水素の気化といった炭化水素の分解を伴う化学反応が確認された。研究者らによれば、実験は、海王星の核が、たとえば太陽の2倍以上となる巨大なエネルギーを発生させる理由を明らかにしたという。また、研究者らは、ダイヤモンドの蓄積が巨大なエネルギーを発生させるという結論に達した。
実験に参加した研究者のドミニク・クラウス氏は、「この過程を理解することが新たな太陽系外惑星の発見をより現実的なものとする」と強調した。
「ダイヤモンドの雨」の実験は2017年に開始されたが、最初の試みの中で明らかになったものはなかった。
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