プレスリリースには「条項はロシアの国境の不可侵を規定しており、クリル諸島の帰属問題に終止符を打つものである。石碑の設置は、クナシルやシコタンの若者らの発起による」と述べられている。
石碑には改正されたばかりのロシア憲法第67条が刻まれており、ロシアの領土を譲渡するような言動は許されないことが強調されている。
サハリン州当局によると、憲法改正の是非を問う国民投票は南クリル管区での投票率は92%で、その91%以上が憲法改正に賛成票を投じた。
ロシアの憲法改正国民投票は4月22日に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響から延期された。その後、ウラジーミル・プーチン大統領は、新たな日程として7月1日を指定する大統領令に署名を行った。感染症の拡大状況と国民の安全を考慮する必要性から、ロシア国民は6月25日から7月1日の期間で投票が可能となった。
複数の重要な改正点は以下の通り。
あらゆるロシア連邦の領土の「割譲」は違憲。現職のウラジーミル・プーチン大統領のため、選挙の立候補に関する規制を解除。今後は2期以上の大統領への立候補は禁止。
国際法はロシアの国内法より優先されるが、憲法裁判所が、国際機関の決定を「違憲」とみなした場合は、それらの執行を凍結することができる。ロシア民族が国家を形成することを宣言。結婚は男女のみの結びつきとする。憲法で神への信仰を言及。
ロシアの憲法改正の是非を問う国民投票は6月25日~7月1日の期間で行われた。投票結果は、開票率100%時点で賛成77.92%、反対21.27%。また投票率は67.97%だった。
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