ロシア外務省は声明の中で、核実験の停止を徹底して順守しており、CTBTに違反していないと強調した。さらにロシア外務省は「米国とは違い、我々は20年前に同条約を批准してから徹底して順守している」とし、同条約をいまだに批准していない米国政府の対応を批判した。さらに、履行義務内容の評価について意見が分かれる際は、CTBTが発効してからこの枠組み内で調停する必要があるとコメントした。
加えてロシア外務省は米国が依然としてCTBTを批准していないことから、核実験の禁止に関わる義務の順守を米国と議論することは非建設的と記した。
CTBTにまだ批准・署名していない国はエジプトとイスラエル、インド、イラン、中国、北朝鮮、パキスタン、米国。日本とロシアは1996年に署名、それぞれ1997年と2000年に批准している。
米国はロシア側が秘密裏に核実験を行っているとして、1974年に米国とソ連が署名した地下核実験制限条約に違反していると批判し、CTBTの批准を拒んでいる。これに対し、ロシア側は米国側がいかなる根拠も示していないとして批判を退けている。
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