新型コロナウイルス

新型コロナに遺伝的に近いウイルス、2012年に中国に出現していた可能性=サンデー・タイムズ

現在のパンデミックを引き起こした新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)に近いウイルスが、2012年に中国に出現していた可能性がある。このウイルスとコロナウイルスの遺伝的類似度は96.2%に達する。英サンデー・タイムズが、メディアの報道や研究者が発表したデータの独自の分析を引用して報じた。
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2012年夏、中国の雲南省で未知の病気の発生が確認された。銅鉱山でコウモリの排泄物を除去した男性6人が重度の肺炎で入院し、そのうちの3人が死亡した。

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男性6人全員に呼吸器疾患の症状がみられた。武漢ウイルス研究所の石正麗(シー・ジェンリー)氏率いるチームが実施した検査では、患者たちから重症急性呼吸器症候群(SARS)と遺伝的に類似している未知のウイルスに対する抗体が検出された。

シー氏は2013年にも雲南省で「ほぼ確実」にこれと同じ株を再び発見した。シー氏のチームはこのウイルスと新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)の遺伝的類似度が96.2%に達するとする2013年のサンプルに関する研究結果を2020年に学術雑誌ネイチャーに発表した。


新型コロナウイルス

中国当局は12月末、 武漢市で原因不明の肺炎が発生したと発表した。 最初の患者たちは海鮮市場に出入りしていた。

専門家らは、 暫定的に新型コロナウイルスが疾患の原因と判断した。

中国に続き、イタリア、米国、スペインで、特に多く感染が広がっている。

世界保健機関(WHO)は3月11日、新型コロナウイルスの拡大はパンデミックとなったことを明らかにした。

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