以前から、定期的な運動が子どもの発達を促進することが知られている。研究によれば、運動不足は、病気の発症率を高め、健康にとって大きな問題となると指摘されている。すでにこれまでの研究では、犬を飼っている家庭の子どもはより活動的であることが示されており、彼らは、同年代の子どもたちより週平均29分多く運動している。
研究者らは、2015年から2018年にプログラムPLAYCEとして入手したデータの分析を行った。このプログラムは、どのような学年齢前の家庭内の教育や世話、環境の特徴が、2歳から5歳までの子どもの発達を促進するかを調査したもの。研究者らは、2歳から5歳の子どものいる1646家族からアンケートを集めた。アンケートは基本的に、子どもの行動の評価を行うために利用されることで有名な「子どもの強さと困難さ」が使用され、家庭で犬を飼っているか(飼っている家庭は686件、42%)、また、子どもたちがどのぐらいの時間を犬と過ごしているかなどが質問された。
分析結果は『Pediatric Research』誌に発表された。
研究者らは、犬を飼っている家庭の子どもは、自分の感情のコントロールや社会的関係の確立に困難を感じる割合が23%低く、攻撃性や反社会的な行動をとることも30%低く、他人との交友で問題を抱えることが40%少ないことを明らかにした。
研究者らは、犬の存在や玩具や散歩を通じた犬との相関関係が、幼児の社会的感情的発達を緩やかにするという点で重要なメカニズムを成している可能性を指摘する。
この間、通信社スプートニクは、ロシアで唯一のコーギー種の警察犬が勇退したことを報じた。
関連ニュース