政府は金曜日から10人以上の集会を禁じているものの、議会前での抗議活動が続いている。
現地時間で10日の18時頃(日本時間で11日6時頃)、議会前には抗議活動の参加者が集まり始めた。参加者の中には警察に対し、挑発行為を働く右翼勢力の参加者もいたことから、警察は摘発に乗り出した。抗議活動がエスカレートし、参加者らが警官隊に石や瓶、爆竹などを投げつけたことから、警察は催涙ガスを使用した。リアノーボスチ通信のオレグ・イワノフ特派員も催涙ガスを受けている。
抗議活動参加者、警官隊ともに負傷者が生じていることから、議会前には救急車が駆けつけ、負傷者を病院に搬送している。
セルビア内務省によると、7日から9日の間だけで118人の警官が負傷したほか、153人の市民が拘束された。また、初日の抗議活動だけで12万7000ユーロ(約1530万円)の物的損失が発生したという。
セルビアではコロナウイルスを原因とする厳しい外出制限は2か月前に解かれていたものの、再び感染者数が増え始めたことから、当局は週末に限定した24時間の外出禁止令を復活させることを決めた。
関連ニュース