アゼルバイジャン国防省によると、現地時間で12日午後にアルメニア軍がアゼルバイジャン北西部トヴズ県の軍事境界線上で停戦協定に違反して攻撃を開始した。
アゼルバイジャン国防省によると、一連の戦闘により兵士3人が死亡したほか、5人が負傷した。
一方、アルメニア国防省がフェイスブックに投稿したコメントによると、アゼルバイジャン軍がアルメニア軍の拠点に攻撃を仕掛けたと指摘している。
現在、アゼルバイジャン軍は82mm迫撃砲、および戦車による砲撃でアルメニア軍の拠点に攻撃を加えている模様。アルメニア国防省によると、この戦闘による死傷者はいない。
アルメニアとアゼルバイジャンは1988年以降、当時はアゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国内だったナゴルノ・カラバフ自治州の主権を巡り紛争状態にある。1992年から1994年にかけての戦闘でアゼルバイジャンは同自治州の主権を失い、現在はアルメニアの占領下にある。
1992年以降、両国は欧州安全保障協力機構 (OSCE) による仲裁のもと、和平交渉を進めている。
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