腺ペストに感染したリスが見つかる 米国

米コロラド州で腺ペストに感染したリスが見つかった。米ニューヨーク・ポスト紙が地元当局の発表を引用し、報じている。
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このリスは、州都デンバーの近くのモリソンで初めて確認された腺ペストの保有動物。腺ペストは、感染したノミやペットを介して人間に感染する。猫が感染すると死に至ることがあり、犬は発症しないものの、感染した寄生虫を運ぶことがあるという。

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しかし、医師らによると、必要な予防策を講じれば、腺ペストの集団感染はいうまでもなく、感染リスクはかなり低下する。医師らは、地元住民に対し野生動物との接触に注意し、ペットの体調に変化が見られれば、獣医に連絡するように呼びかけている。

腺ペストは致死率が高く、伝染性の高い急性感染症。自然界でのペスト桿菌の感染発生源は主にマーモット、ジリス属、リス、クマネズミ属などの齧歯類。この菌の媒介動物はノミ。

文学作品でも取り上げられることがあるペストは、中世時代には「黒死病」とも呼ばれた。当時ペストは約2500万人の命を奪い、感染源は欧州、アジア、アフリカなど世界中に現れた。中世では町や村の衛生管理がほぼ完全に欠如していた上に、ネズミが大量に発生していたため、ペストが非常に蔓延した。

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