バッハ会長、モスクワオリンピックを例に挙げ、五輪ボイコットの無益さを指摘

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、1980年に開催されたモスクワ夏期オリンピックを例に挙げ、オリンピックのボイコットが無益であることを指摘した。
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バッハ会長は「1980年のオリンピックのボイコットはまったく何も与えなかった。すべての主要な参加者たちがこれを認めた。ドイツでは五輪から数か月後、(人々が)私に『我われは間違いを犯した。それは間違っていた』と語った」と述べている。IOCのサイトで発表された。

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「オリンピックのボイコットが政治的目標の達成に役立ったことは一度もない。ボイコット後、ソ連軍はさらに9年の長きにわたりアフガニスタンにとどまった。」

バッハ会長は、ボイコットは各国の代表選手を苦しませ、選手たちの見事なプレーをファンたちが楽しむ機会を奪うだけだと指摘した。

またバッハ会長はオリンピックについて、平和の原則を基盤に世界を一つにする唯一のイベントだとの考えを示した。

バッハ会長は17日に開催されたIOC総会で、2期目を目指し、出馬する考えを表した。

1980年のモスクワオリンピックでは、1979年のソ連のアフガニスタン侵攻を受け、60カ国以上がボイコットした。カナダ、日本、中国、ドイツ、米国の代表選手団も参加しなかった。

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