仏西部ナントの大聖堂で火災 内装とパイプオルガンが焼失

7月18日、フランス西部ナント市のサンピエール・サンポール大聖堂で大規模な火災が発生した。翌19日、消火活動は成功したものの大聖堂の被害が甚大なものであることが明らかになった。また警察は放火の可能性もあるとしている。
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BFMTVテレビによると火災によりパイプオルガンやステンドグラスが全焼、19世紀の絵画も焼失した。建物全体が崩れ、内装も焼失しているという。

現場に到着したジャン・カステックス仏首相は、大聖堂再建には国が参加すると明言した。

放火の疑い

ナント検察は放火の疑いがあるとして調査を開始した。現場には出火原因とみられる痕跡が3点見つかっている。1点は焼失したメインオルガンに、残る2点は身廊側にあった。ピエール・セネス検事長によると、大聖堂の外から侵入した形跡はないという。

​その後、警察は大聖堂で働いていたボランティアの男(39)を拘束した。火災の1日前、男は建物の入口を施錠しなかったという。

サンピエール・サンポール大聖堂はゴシック建築の傑作で、ブルターニュ地方では最大、仏全国でも最大の1つ。1434年に建設が開始され、1891年の完成までに457年が費やされた。高さは63メートル。パリのノートルダム大聖堂には僅か6メートル及ばない。ノートルダム大聖堂も昨年火災の被害にあっている。

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