放火の疑い
ナント検察は放火の疑いがあるとして調査を開始した。現場には出火原因とみられる痕跡が3点見つかっている。1点は焼失したメインオルガンに、残る2点は身廊側にあった。ピエール・セネス検事長によると、大聖堂の外から侵入した形跡はないという。
その後、警察は大聖堂で働いていたボランティアの男(39)を拘束した。火災の1日前、男は建物の入口を施錠しなかったという。
サンピエール・サンポール大聖堂はゴシック建築の傑作で、ブルターニュ地方では最大、仏全国でも最大の1つ。1434年に建設が開始され、1891年の完成までに457年が費やされた。高さは63メートル。パリのノートルダム大聖堂には僅か6メートル及ばない。ノートルダム大聖堂も昨年火災の被害にあっている。