EU首脳、次期7年予算案と新型コロナ経済復興計画に合意

欧州連合(EU)首脳会議は次期中期予算案(2021年~2027年)に合意した。シャルル・ミシェル欧州理事会常任議長がツイッターで明らかにした。
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ブリュッセルで対面形式で行われた首脳会議での合意となった。

ミシェル議長は「成立!」と綴っている。

​このほかEU27カ国は、新型コロナウイルス危機で打撃を受けた加盟国を支援する7500億円(約92兆円)の復興基金について合意した。

ベルギーのソフィー・ウィルメス首相は「合意した、それもとてもいい合意だ!1兆740億ユーロ(約131兆779億円)と7500億ユーロの復興計画。EUがこれほど大胆に未来に投資したことはかつてなかった」とツイッターで明かした

欧州首脳らは4日間にわたり、新型コロナ後の欧州経済支援策の充実、配分、管理に関する複雑な交渉を行った。同支援策は復興基金および中長期EU予算計画に盛り込まれている。

批判の応酬となった首脳会議

ブリュッセルのEU首脳会議は緊迫した雰囲気で行われ、 一部首脳の間では激しい言葉の応酬もみられた。 ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は、オランダのマルク・ ルッテ首相に対しオランダがハンガリーに敵対的である、 また財政支援と政治的問題を絡めようとしているとして批判を隠さ なかった( オランダは復興援助のうち補助金の割合を減らすよう主張)。交渉の様子についてオルバン首相は「オランダが悪い。 なぜ我々を嫌うのか分からない」とコメント。

またフランスのマクロン大統領は、 オーストリアのセバスティアン・ クルツ首相が電話に出るため席を外したことに厳しい言葉を投げか けた。BBCニュースは「見ましたか? 彼にはどうでもいいのです。他の人の意見は聞いていない。 不真面目な態度です」と語るマクロン大統領の言葉を伝えた。

マクロン大統領は机を拳で叩き、 フランスは交渉の場を去ると脅す場面もみられたという。 同大統領はオランダにも怒りを顕わにし、 オランダはEUを離脱した英国に代わり、 交渉を長引かせていると語った。

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