研究は過去10年にわたって定期的に血液検査と医師の診断を受けた12万人以上のデータ分析を基にして行われている。この間に収集されたサンプルは160万件超で、現在、上海の復旦大学に保管されている。
分析されたのは、ガンと診断された患者223人の血漿サンプルとガン症状のない605人の血漿。ただし無症状だった605人のうち191人が後日、ガンと診断されている。またこの他にガンの初期段階の細胞と正常な組織の200のサンプルが分析された。
これによってガンの初期段階の血液マーカーが確定でき、これを基に検査テストの開発が可能となった。研究者らは、PanSeer が有効であるのは、従来のメソッドでは見破ることのできなかったごく初期段階のガンをあぶりだすことができる点だと強調している。
PanSeer が示すのは癌の発症の確率ではない。すでに細胞形成は始まっているものの、今の検査のメソッドでは無症候で発見できない癌の葉芽を見つけ出すことができる。
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