裁判では、ジョゼフ・マタマタ受刑者(66)は、24年にわたりニュージーランドに良い給料の仕事があるとサモア国民を勧誘していたことが明らかにされた。実際に彼らを待っていたのは同受刑者の自宅と農場での毎日の無償労働で、もし労働を拒否した場合には激しく乱暴されたという。
裁判の過程では、マタマタ受刑者は、騙した人たちを特別信用させるさせるため、サモアの統率者マタイの称号を名乗っていたことが強調された。
同受刑者には、13人の被害者に賠償金として18万3000ニュージーランドドル(約1287万円)の支払いが求められた。また、彼らのうちもっとも若い被害者はニュージーランドに来た時まだ12歳だった。
マタマタ受刑者による事件はニュージーランド史上ではじめての奴隷化問題であると強調されている。
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