ラガルド総裁は、新型コロナウイルスに対する女性政治家の対応を高く評価。ウイルス予防の政策を積極的に導入し、国民とのコミュニケーションのスタイルは明確なものであると指摘した。
統計によると、人口100万人当たりの新型コロナウイルス感染者数上位10ヵ国は、男性が指導者を務める国であることが分かっている。
男性が政治的指導者を務める国で、100万人あたりの感染者数上位5カ国は、バーレーン(2万2100人)、チリ(1万7500人)、パナマ(1万2900人)、アルメニア(1万2200人)、米国(1万1900人)。一方、女性が指導者を務める国で、100万人あたりの感染者数が最も多い5カ国は、ベルギー(5500人)、ボリビア(5400人)、スイス(3900人)、ドイツ(2400人)、デンマーク(2300人)。
ガリキパティ氏らは医療費や観光事業の発展度合い、人口密度などの要素を補正して研究を進めたところ、新型コロナ対策が成功した国々と女性指導者の点で相関関係が見られた。研究ではまた、世界の国々の中で、指導的立場にいる女性は10%しかいないという事実も考慮されている。
アイルランドとニュージーランドの人口はほぼ同程度だが、7月末のアイルランドの感染者数はニュージランドの25倍。ニュージランドのジャシンダ・アーダーン首相は、ウイルス感染拡大の阻止に対し毅然とした対応を早期に行ったことで国際的に称賛されている。
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