バンクシー パレスチナの病院支援に三連作を慈善オークションに出品

英アンダーグラウンドのストリート画家バンクシーは、パレスチナのベツレヘムにある病院を支援しようと自分の作品を「サザビーズ」慈善オークションに出品した。避難民をテーマにした三連作の絵画「2017年の地中海」の落札価格は予想で120万ポンド(およそ1億6260万円)。これがすべて同病院の小児病棟の設備購入にあてられる。
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3枚の絵は2017年に欧州に渡ろうとした避難民をテーマにしたもの。避難民はいかなる代価を払ってでも地中海を漕ぎ渡ろうとしたが、その目的を遂げられたものは少なく、多くは命を落とした。

絵に表現されているのは浜辺に打ち上げられた救命胴衣とオールのみで、人影は全くない。

三連作はもともとバンクシーがベツレヘムでオープンした「ウォールド・オフ・ホテル」のために制作したものだったが、その後、計画が変わり、7月28日のオークションで売却され、収益金がベツレヘム・リハビリ・センター「BASR」のために使われることになった。

出品作品の落札価格は80万ポンドから120万ポンドの間と予想されている。

バンクシーは作品に社会問題を活発に取り上げている。今年2020年もすでに米国の人種差別への抗議行動をテーマに2枚作品を描いたほか、ロンドンの地下鉄で車両にコロナウイルスをテーマにしたグラフィティを描くパフォーマンスを行っている。

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