ジョージ・マーティン氏はもともと遅筆で締め切までに原稿を出せない作家として有名。件の「冬に狂風」だが、マーティン氏が筆をとったのはなんと2011年。1年前の5月、マーティン氏はブログでこんな約束を公言していた。
「オフィシャルに書面で約束する。もしワールドコン参加のためにニュージーランドに到着した私の手に『冬の狂風』の原稿のコピーが握られていなかったら、ホワイトアイランド島の硫酸湖が窓から見える小屋に私を閉じ込めることを許可する。そこに書き終わるまで缶詰状態になっていよう。」
コロナウイルスのパンデミックによりワールドコン自体は開催延期になったが、それでも7月29日には開幕の運びとなった。6月にマーティン氏はブログで自己隔離のおかげで執筆は早く進んだが、それでも書き終えることはできなかったと明かしていた。
マーティン氏は今度はファンに「冬の狂風」は最初の本が出て10年後の2021年に出るとファンに約束している。
ファンはマーティン氏が先に幽閉の許可を公言したことを忘れておらず、自分の約束はまじめに果たすべきと要求している。