ラム肉(小羊の肉)のシャシリクは、コーカサス地方の伝統料理。地元の住人は肉を細かく切って串に刺し、炭火のバーベキュー台で焼く。ボブロフスキー氏によると、シャシリクは健康面で重要度の高い不飽和脂肪酸がバランスよく含まれている。
ボブロフスキー氏は、「コーカサス地方は空気がきれいで、水も良質で、果物や野菜が豊富なのはよく知られていますが、最近の研究によると、長寿に効く最も重要な要因の一つは、肉に含まれる脂肪の組成です。肉にはタンパク質だけではなく、脂肪も含まれています。研究者らは、魚や肉に含まれる不飽和脂肪酸が我々にとって重要な物質であることを明らかにしたのです」と語っている。
コーカサス地方のシャシリクは、ヨーロッパロシア(モスクワなどを含む)の人々が慣れ親しんでいるシャシリクとは異なる。ボブロフスキー氏は、シャシリクに使う肉の種類によって、この料理から得られるプラス面とマイナス面を引き出すことになると断言する。
ボブロフスキー氏は「(コーカサス地方では)マトン(大人の羊)をシャシリクに使うことはありません。地元の人たちはラム、つまり若い小羊の肉を使います。ラムとマトンでは、飽和脂肪酸の量が違います。最近の栄養学の観点だと、魚やラムのシャシリクは非常に体に良いとされています。豚肉のシャシリクは、脂肪組成の面であまり体に良いとはいえません」と説明している。
ラジオでボブロフスキー氏は最後に、「健康的にシャシリクを食べる方法は、肉と同量程度の野菜も一緒に摂取することです」とアドバイスしている。
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