米航空宇宙局(NASA)の後押しを受けて米民間企業「スペースX」が開発した「クルードラゴン」は試験飛行として2020年5月30日に打ち上げられ、民間企業の宇宙船としては初めて国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り届けることに成功した。
宇宙飛行士らは国際宇宙ステーションにおよそ2か月間滞在したあと、日本時間の2日に再び宇宙船に乗り込み、地球へ向かった。
宇宙船は3日午前3時ごろ地球の軌道を離れるためにエンジン噴射を行って大気圏に突入し、上空でパラシュートを開いて減速しながら落下し、日本時間で3日午前3時48分にフロリダ州のメキシコ湾に着水した。海に着水して帰還するのは1975年のアポロ以来初めて。
宇宙船は海上で待機していたスペースXの船に回収され、安全が確認されると2人の飛行士がハッチから姿を見せた。宇宙飛行士のダグラス・ハーレーさんは着水後のコメントで、「今のところ体調は良い」と発言した。
クルードラゴンの着水後、トランプ大統領はツイッターに投稿し、「NASAの宇宙飛行士らが2ヵ月に及ぶミッションを順調にこなして地球に帰還したことは素晴らしい。みんなにありがとう!」とコメントした。
帰還した宇宙飛行士らは医療チェックを通過後、NASAの飛行機でテキサス州ヒューストンに輸送される予定。
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