タリバンのシャヒーン報道官によれば、ポンペオ国務長官はタリバン創設者のアブドゥル・ガニ・バラダル師と電話会談を行い、停戦交渉の開始について協議を行った。双方はタリバンの捕虜をいずれも釈放する必要性について確認した模様。
また、タリバン側がイスラム教の祝日「イード・アル=アドハー」(7月31日)に合わせて停戦したことにポンペオ国務長官は謝意を表したという。
先にタリバン側は米国政府との合意に基づき、あわせて1000人以上のアフガニスタン兵、および警官を釈放したことを明らかにした。一方、現地メディアが政府による発表をもとに報じたところによると、アフガニスタン政府側はタリバン戦闘員の釈放を継続しているものの、タリバンと米国政府が合意した5000人には達していないという。
こうした事態を受けてタリバンのカブール政治局は「アフガニスタン内部の交渉開始に向けた道を開くため」捕虜の釈放を急ぐよう、要請している。
2020年2月に米国政府とタリバンの代表らは紛争勃発以来、初となる和平合意に署名した。これにより14か月間の間で米国政府はアフガニスタンから駐留部隊を撤退させるほか、アフガニスタン政府とタリバンの間で対話が開始されることとなった。
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