三井商船によると、事故は日本時間の7月26日、同船が中国からシンガポール経由でブラジル方面に向かう途中で起こった。座礁が原因で船体が損傷し、救助作業中の8月6日に流出が始まったという。船には5つのタンクに計3800トンの重油が積んであり、そのうち約1180トンが入ったタンク一つからほぼ全量が流出した。
モーリシャス政府は7日、事故を受けて「環境緊急事態宣言」を発令し、国際支援を要請した。
事故現場周辺ではサンゴ礁が被害を受けたほか、近くにはブルーベイ海洋公園や多くの観光客が訪れるビーチが複数あることから、同国の観光業にも大きな打撃を与える恐れがある。