ブルームバーグによると、「トランプ大統領は11月の大統領選挙後に国防総省のマーク・エスパー長官を更迭する意向についてプライベートな会話で語った」という。
ブルームバーグは、例えばアフガニスタンに駐留する米兵殺害に対してロシアがタリバンに報奨金を支払ったという報道がなされたとき、エスパー氏がトランプ氏を十分に擁護しなかったことにトランプ大統領は「失望」したと指摘している。
またブルームバーグは、5月末に黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官による暴行で死亡した後に米国で始まった人種差別に抗議するデモの鎮圧をめぐり、トランプ大統領は6月に軍の投入も辞さない姿勢を示したが、エスパー氏が公に反対したことにもトランプ大統領は腹を立てていたと報じている。
ブルームバーグによると、米国防総省のジョナサン・ホフマン報道官は、エスパー国防長官にとって国に貢献することは「最高の栄誉であり名誉だ」と発言したという。
またブルームバーグは事情に詳しい関係者の1人を引用し、「エスパー国防長官は、大統領選の結果にかかわらず退任するつもりだと自分に近い人々に話した」と報じている。
エスパー氏は2019年7月に国防長官に就任した。