ノリス氏はルカシェンコ大統領を「サーシャ(編:アレクサンドルの愛称)0%」「ミスターゴキブリ」と呼び、「知ってるかい、僕が玉ねぎを切っているとゴキブリは泣くんだ。今やっていることを止めないと、お前の数ある屋敷のどれかに行って、泣かせるぞ」と語った。
マスコミによると、このメッセージは動画メッセージサービス「Cameo」で作成されたという。このサービスを利用して、一定の金額を支払えば有名人に希望の内容でメッセージ動画をリクエストすることができる。
先にベラルーシの中央選挙委員会は、大統領選挙の最終結果を公表した。有権者の80.1%の投票を得て、大統領の座にアレクサンドル・ルカシェンコ氏が再選した。ルカシェンコ氏の主たる対立候補であったスベトラーナ・チハノフスカヤ氏の得票率は10.12%だった。
選挙結果を受けてベラルーシの主要都市では大規模な抗議活動が行われた。ベラルーシ内務省によると、デモ参加者と治安部隊との衝突で約3千人が拘束され、数十人が負傷した。チハノフスカヤ氏はビデオメッセージを公開し、ベラルーシからの出国を余儀なくされ、近隣リトアニアに逃れたことを明らかにした。
EU(欧州連合)は、抗議者に対する抑圧、暴力、 不当な逮捕に対してベラルーシに措置を講じると警告した。 また米国もベラルーシ政府が武力で抗議活動を制圧していると批判した。