大規模な抗議デモはベラルーシ全国で8月9日に始まった。大統領選挙の結果を受けたもので、選挙では現職のルカシェンコ氏が80.1%の票(中央選挙委員会の発表)を獲得して当選した。
野党候補のスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏の得票率は中央選挙委員会の発表によると10.12%。一方、同氏は有権者の60%以上の支持を得ており、その証拠もあると主張。他の野党候補者と同じく、選挙結果を認めていない。チハノフスカヤ氏は現在リトアニアに滞在しており、政権移行委員会を立ち上げ、現政権との交渉準備を始める構えだ。
ベラルーシの抗議デモは治安部隊によって制圧され、デモ参加者に対して催涙ガス、放水砲、スタングレネード、ゴム弾などが使用された。公式データによると6500人以上が拘束されたという。ベラルーシ内務省は、暴動で数百人が負傷し、1名が死亡したと発表している。