プラハでベラルーシ政府を批判する抗議デモ 民主派に連帯を表明

チェコの首都プラハ都心にある旧市街広場で現地時間の16日夕方、ベラルーシ大統領選の結果を批判する抗議活動が行われた。ベラルーシでは8月9日の大統領選直後から連日抗議活動が続いており、プラハの抗議活動ではチェコ政府の要人やベラルーシ出身の留学生など、多くの参加者が集まり、ベラルーシ国民に連帯を示した。
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2018年のチェコ大統領選に出馬していたパーベル・フィッシャー議員は抗議活動中に現地テレビのプリマCNNに出演した。

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番組の中でフィッシャー議員はベラルーシ大統領選の結果について公正ではないと発言し、チェコ国民はベラルーシ国民を支持すると語った。それと同時に、ベラルーシの内政改革に向けた提案を諸外国が行うべきではないとし、過度の干渉を控える必要性を指摘した。

チェコ政府のアンドレイ・バビシュ首相は抗議活動の数時間前に投稿したツイートの中で、欧州は積極的に働きかけ、チェコスロバキアの民主化をもたらした1989年のビロード革命に続くようベラルーシ国民を鼓舞する必要性を訴えた。

​旧市街広場に集まった抗議活動の参加者らはベラルーシ野党の旗や、ベラルーシ語、ロシア語、チェコ語、英語で記されたプラカードを掲げて抗議活動を行った。

プラハ市警察の発表によれば、この抗議活動にはおそよ5000人が集まった。

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先にベラルーシの中央選挙委員会は、大統領選挙の最終結果を公表した。有権者の80.1%の投票を得て、大統領の座にアレクサンドル・ルカシェンコ氏が再選した。ルカシェンコ氏の主たる対立候補であったスベトラーナ・チハノフスカヤ氏の得票率は10.12%だった。

選挙結果を受けてベラルーシの主要都市では大規模な抗議活動が行われた。ベラルーシ内務省によると、デモ参加者と治安部隊との衝突で約3千人が拘束され、数十人が負傷した。チハノフスカヤ氏はビデオメッセージを公開し、ベラルーシからの出国を余儀なくされ、近隣リトアニアに逃れたことを明らかにした。

EU(欧州連合)は、抗議者に対する抑圧、暴力、 不当な逮捕に対してベラルーシに措置を講じると警告した。 また米国もベラルーシ政府が武力で抗議活動を制圧していると批判した。

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