トルコとカタールの国防相は内戦が続くリビアの首都トリポリを訪問し、国民合意政府(GNA)とリビア国家最高評議会の首脳らに加え、GNAのファトフィ・バシャガ内相と会談した。
アル=アラビーヤ放送によれば、トルコ、カタール、GNAはリビア北部の湾岸都市ミスラタにトルコ海軍の基地を設置することで合意した。この合意により、ミスラタの基地には3カ国の軍事調整センターが設置されるほか、カタールの首都ドーハにはGNA軍の兵士らを訓練する本部が置かれることになった。
北アフリカのリビアでは民主化運動「アラブの春」でカダフィ政権が崩壊したあと、内戦状態が続いている。トルコとカタールは首都トリポリを拠点とする国民合意政府(GNA)を支持している。
一方、東部を勢力下に置くリビア国民軍のハリファ・ハフタル元帥は「勝利で終えるまで」戦闘行為を継続し、GNAが統治する首都を「テロリストから解放する」と明言し、軍による独裁体制色を強めている。リビア国民軍はエジプト、アラブ首長国連邦の支援を受けている。
リビアを舞台とした国際紛争の中でロシア政府はエジプト主導によるリビア紛争の停戦を支持している。
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