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黒い膜に覆われる海:各国の油流出事故

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モーリシャスの環境保護団体によると、サンゴ礁をはじめ重油による被害を受けた生態系の回復には数十年かかる可能性があるという。

また、今回のモーリシャスでの重油流出の他にも、重大な被害をもたらした油流出事故が数多く存在する。

記憶に新しいのは2010年4月20日に発生したメキシコ湾原油流出事故だ。メキシコ湾で海底油田掘削作業中だった石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で天然ガスの引火爆発が発生。約78万キロリットル(490万バレル)の原油がメキシコ湾へ流出し、史上最悪の油流出事故となった。

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インド洋モーリシャス沖のブルーベイ海洋公園の近くで座礁し、船体が2つに割れた貨物船「わかしお」(2020年8月18日撮影)
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1999年1月21日、アルゼンチンのブエノスアイレス沖でドイツのコンテナ船とリベリア船籍の石油タンカーが衝突し、約25万リットルの原油が流出した
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2018年1月6日、東シナ海でイランの石油タンカー「サンチ」号が香港籍の貨物船と衝突。炎上しながら漂流を続け、同月14日に沖縄の北東約300kmの海域で沈没した
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2007年12月9日、韓国の泰安(テアン)沖でサムスン重工業の海上クレーン船と香港船籍のタンカーが衝突。1万5千トンの重油が流出し、韓国史上最悪の燃料流出事故となった
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2010年4月20日、メキシコ湾で海底油田掘削作業中の石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で天然ガスの引火爆発事故が発生し、大量の原油がメキシコ湾へ流出した
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1993年1月5日、英スコットランドのシェトランド諸島でリベリア籍の大型タンカー「ブレア」が座礁し、原油8万5千トンが流出した
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1991年4月11日、イタリアのジェノヴァ沖で大型タンカー「ハーベン」が爆発・炎上し沈没。14万トンの原油が流出した
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1967年3月18日、英国のシリー諸島とランズエンド間でリベリア船籍のタンカー「トリー・キャニオン」が座礁し、約12万トンの原油が流出した
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1978年3月16日、フランスのブルターニュ半島沖で原油タンカー「アモコ・カディス」が座礁し、積み荷の原油が全て流出した
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1989年3月24日、米アラスカ州プリンスウィリアム湾で原油タンカー「エクソンバルディーズ」が座礁し原油が流失。海洋環境と生態系に大きな影響を及ぼした
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1991年、湾岸戦争中にペルシア湾で発生した石油火災
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