情報筋によると、この制裁は欧州やアジアの企業と燃料取引を行うベネズエラ政府の能力に影響を与える恐れがある。その具体的な企業名については、同通信社の記事では触れられていない。
同通信社によると、米政権はベネズエラの追加制裁について数ヶ月前から検討しており、ベネズエラのガソリン輸出を開始したイランへの対応を優先するとしている。情報筋によると、追加制裁を発動する最終決定はまだなされておらず、議論は続いている。
米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米当局は14日、ベネズエラ向かっていたイランのタンカーを拿捕し、搭載されていた石油を初めて押収した。拿捕されたタンカーは、「ルナ号」、「パンディ号」、「ベーリング号」、「ベラ号」。これらのタンカーは全て米テキサス州ヒューストンに向かった。AP通信の情報筋によると、米国側は、タンカーを拿捕したのではなく、船主や船長、船主が加入する保険会社に対し制裁に違反するとして、石油の引き渡しを行ったという。AP通信によると、押収された石油は約110万バレル。
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