家庭を放置し、生涯をココナッツジュース作りに捧げる社員募集! 中国の物議を醸した求人広告

ココナッツジュースで知られる、創業30年の中国の老舗飲料メーカー「椰樹集団」が家族を顧みず、社に生涯を捧げる社員求むという人材募集広告を出し、中国人社会に物議を醸した。8月20日付けの中国の英字新聞「グローバルタイムズ(環球時報)」が報じた。
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「椰樹集団」 が募集したのは人材トレーニングのプロ40人。 ただしこれには2つの応募要件が掲げられた。 1つは家族との時間も捨て、わが身を会社に献身すること、 もう1つは終身雇用を誓うこと。 同社の人事課のリュウ氏の弁として、 応募者はマイホームを担保に宣誓を行うこと、 担保にする家を持たぬものは応募資格を持たないと書いていた。

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採用者には年間最高で100万元(およそ1526万円) の給与と自社株のほか、海の見えるマンションが保証される。

人材募集広告は19日、 海南省人事当局の管轄下の海南人事市場 のWeChatアカウントで公開された( グローバルタイムズの調べでは翌日20日には取り下げられている )が、これがSNS上で大きな物議を醸した。

ウェイボーには、これでは社員ではなく奴隷の募集だ、 労働と休息を保証する中国労働法に違反していると厳しい批判が書 き込まれた。

またグローバルタイムズが取材したジャン・ボウ弁護士は、 労働法では雇用者へ30日前に通知を行えば、 労働契約は合法的に解約できるため、「椰樹集団」 は家を担保に終身雇用を迫る権利を持たないと指摘している。

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