モスクワ大学は、同大学の研究者らが「多量のコカルボキシラーゼが健康な細胞に影響を与えずに肺がん細胞に悪影響を与える可能性があることを発見した。コカルボキシラーゼはビタミンB1の薬理学的形態で、糖尿病、腎不全、肝不全、心不全の他、多くの疾患の治療で広く使用されている」と発表した。
モスクワ大学の研究者らは、人間の肺がん細胞とサルの正常な上皮細胞(肺がんでは上皮細胞がおかされる)のin vitro(イン・ヴィトロ:試験管内 の)試験を行った。結果、コカルボキシラーゼは肺がん治療で最もよく使用される薬剤シスプラチンと同様の形で作用することがわかった。
研究者らによると、多量のコカルボキシラーゼは特に他の薬剤と組み合わせて肺がん治療を行う際に効果的な可能性があるという。
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