中国アントがIPO申請 時価総額が明らかになるか

中国で最も裕福な人物の1人、ジャック・マー氏(フォーブズ推定の同氏の時価総額は507億ドル)が率いる金融テクノロジー企業アント・グループが、香港と上海の証券取引所に新規株式公開(IPO)を申請している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
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IPO申請の添付資料には、アントの財務指標の一部が公開されている。米CNBCによると、同グループの2020年上半期の純利益は219億元(約3370億円)で、前年同期の19億元(約290億円)より10倍以上増加した。さらに、アントの収益は、525億元(約8075億円)から725億元(約1兆1150億円)へと約40%増加した。

WSJによると、アントが運営する電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」の月間アクティブユーザー数は推定7億1100万人で、年間では10億人以上のユーザーがいるという。

アント・グループは、IPOの公開価格を発表していないが、WSJによると、調達額が数億ドルにのぼる可能性があるという。この場合、同グループの時価総額は2000億ドル(薬3兆760億円)以上となり、調達額が約294億ドル(約4520億円)の石油会社サウジアラムコを超えて、IPOの新記録を樹立する可能性がある。サウジアラムコが記録を破る前までは、2014年にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した中国のアリババグループの調達額250億ドル(約3850億円)が最高記録だった。

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