フランスの作家で無政府主義者ルイーズ・ミシェル(1830-1905)にちなんで命名された救助船は8月18日、メディアの注目を集めることなくスペインのバレンシア州ボリアナ港から出航した。
27日に「ルイーズ・ミシェル」は地中海中部で難破していた89人の難民を救出し、安全な港に輸送している。
救助船の全長は30メートル以上、かつてはフランス税関が所有していた。一般的な救助船より規模は小さいものの、移動速度が飛躍的に高いとされている。
救助船は明るいピンクに染められ、舷側には救命ジャケット姿の少女がハートマークの浮き輪を手にしたバンクシ―自身の絵がデザインされている。
バンクシーは作品に社会問題を活発に取り上げている。2020年には人種差別への抗議活動をテーマに2枚の作品を描いたほか、ロンドンの地下鉄でコロナウイルスをテーマにしたグラフィティを車両に描くパフォーマンスを行っている。
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