コンゴ民主共和国東部でテロ組織との戦闘 12人死亡

コンゴ民主共和国東部の北キヴ州でイスラム原理主義のテロ組織「民主同盟軍」(ADF)が政府軍を襲撃し、この戦闘で12人が犠牲になった。犠牲者のうち4人は民間人と見られている。現地メディアが報じた。
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北キヴ州ベニ市近郊では28日夕方、ADFの戦闘員らが輸送任務中の政府軍を襲撃した。政府軍の消息筋によれば、ADFの戦闘員らはグレネードランチャーで輸送車を攻撃したという。一連の攻撃により、政府軍の兵士8人が死亡したほか、7人が負傷した。

また、戦闘現場付近では民間人4人が殺害されていた。いずれもADFによる犯行と見られている。

​この戦闘により政府軍はテロ組織の戦闘員2人をせん滅した。

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「民主同盟軍」は1995年に結成され、シャリーアに基づく国家樹立を目的としてコンゴ民主共和国や隣国ウガンダを拠点に反政府活動を開始した。ウガンダの反政府組織やイスラム原理主義の戦闘員らが多く合流しており、ウガンダ政府はテロ組織に指定している。

2001年にウガンダ軍の掃討作戦で幹部の多くが死亡したが、残存勢力はコンゴ民主共和国東部・北キヴ州に逃亡し、勢力は約1,000~2000人とされている。

ADFは2014年以降,北キヴ州などで村落への襲撃を継続しているほか、2018年には同州で国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)部隊や治安当局などに対する襲撃を繰り返した。2017年には過激派組織「ダーイシュ(イスラム国、IS、ロシアでは活動禁止)」への合流を表明し、2019年にはコンゴ民主共和国で起こったテロについてダーイシュが初めて犯行声明を発表した。

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