30日はルカシェンコ大統領の誕生日で、この日も首都ミンスクの独立広場では無許可の抗議活動が続き、140人近くの市民が警官隊に拘束された。
集会では市民と警官隊との間で衝突も発生した。夕方には大統領府前で集会を行う野党の前にニコライ・ラティシェノク大統領補佐官が現れ、野党との対話には応じないと告げた。
都心では抗議参加者が集まらないよう、地下鉄の駅が封鎖されたほか、政府の要請を受けて通信会社はインターネットの通信速度を低下させた。これにより、ミンスクの一部地域では通信の不具合が生じていた。
リアノーボスチ通信がベラルーシ大統領府にルカシェンコ大統領の所在と公務内容について確認したところ、抗議活動が行われる独立広場を前に機関銃を手にした大統領の写真が送られてきた。
銃器に詳しい専門家によれば、ルカシェンコ大統領が手にしていた機関銃はチューニングされたカラシニコフ銃(AK-74)だという。先にルカシェンコ大統領が手にしていた機関銃も同じタイプのものと見られている。
中央選挙委員会がベラルーシでの大統領選挙でアレクサンドル・ルカシェンコ氏が大統領に選出されたことを発表した後、国内では大規模な抗議行動がはじまった。行動参加者たちは公正な選挙の実施を要求し、警官と抗議行動者との衝突が撮影された動画がロシアや他国で大きな反響を呼んだ。
内務省によれば、抗議参加者は6~7000人が拘束され、数百人が負傷。その中には治安当局の120人が含まれる。また、抗議参加者3人が死亡した。
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