「『ドスン』とくるような大物の重力波」 研究者らがユニークなブラックホールを発見

今までに観測された最も強力な重力波イベントの発生源を、イタリアにある欧州重力波観測所「Virgo」の専門家らが今回明らかにした。その重力波の発生源とは、これまでに確認されていなかった中間質量ブラックホールだったという。
この記事をSputnikで読む

2019年5月21日に観測された重力波イベントはGW1905と命名された。この重力波は0.1秒も続かないものだったが、研究者らの注目を集めた。

Virgoの専門家は、「この重力波イベントは私たちが普段観測する『さえずり』のようなものではなかった。『ドスン』とくるような大物だった」と説明している。

研究によると、この重力波の発生は中間質量ブラックホール2体によるものであることがわかった。66太陽質量と85太陽質量のブラックホールが合体した結果、142太陽質量のブラックホールが形成されたという。

このブラックホールは、これまで観測されたことのない太陽質量範囲(100〜1000)にある点でユニークだという。このブラックホールは、ビックバン直後に形成されたと考えられる仮説上の「原始ブラックホール」に関係する可能性がある。

関連記事

コメント