ナワリヌイ氏の事件を巡り「ノードストリーム2」への制裁発動を支持=米大統領

ロシア反体制派のアレクセイ・ナワリヌイ氏に関する事件を巡り、ドイツ政府が天然ガスのパイプライン「ノードストリーム2」に制裁発動を検討している点について、ドナルド・トランプ米大統領はドイツ政府の立場を支持すると発言した。
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7日の記者会見でトランプ大統領は、ドイツによる制裁導入の可能性について質問を受けると、「もちろん。私はこれを支持する。そもそも私が最初にこれを提案した」と答えた。

ただし、ドイツが発動に踏み切るかについては言葉を濁した。

今のドイツがそうした状況にあるかは分からない。なぜなら、ドイツは立場が弱い。発電所を閉鎖したからだ。原子力発電所も、石炭火力発電所も。実に多くの発電所が閉鎖された。正直言って、彼らは大変な苦境に自分を追い込んでいる。

​ドイツ政府の発表によれば、ナワリヌイ氏は「ノビチョク」クラスの物質で毒殺未遂が図られたという。この物質は、スクリパリ氏への使用に関する調査結果で広く知られるようになった

これに対してロシア政府は、多くの西側諸国もノビチョク級の物質を開発していると指摘している。

「ノードストリーム2」

「ノードストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定だった。

本プロジェクト実施に反対しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。

ロシア側はこれまで何度も「ノードストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであり、ウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと説明を繰り返してきた。

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