6月8日、モスクワ中心部で交通事故が発生。運転手のセルゲイ・ザハロフさんは、反対車線から飛び出してきたエフレモフ被告が運転する車と衝突。この事故により、ザハロフさんは死亡した。同被告の血液からは基準値を超えるアルコール濃度が検出された他、コカインなどの麻薬物質の痕跡も確認された。
エフレモフ被告がこの事件に関し発言内容を急に変えたことから、この裁判はロシア社会で注目を集めていた。
同被告は、罪を認める発言を何度も行った一方で、事故現場のビデオ映像を「偽物」と称して発言を拒み、事件翌日に撮影した告白動画でもビデオに関しては触れなかった。
ミハイル・エフレモフ被告は、ソ連とロシア連邦功労俳優。同被告は有名俳優一家に生まれ、父のオレグ・エフレモフ氏は、ソ連時代に劇場や映画で活躍した名俳優。息子のニキータ・エフレモフ氏も俳優で、ロシアの人気ドラマや映画に出演している。