「安倍政権で露日は平和条約に近づけなかった」=ペスコフ露大統領報道官

ロシアのペスコフ大統領報道官は、安倍政権時においてモスクワと東京は平和条約締結に近づけなかった、とのクレムリンの見解を述べた。また(日本の)新首相はロシアとの関係発展に前向きであることを期待する、とも明かした。
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ペスコフ報道官は、安倍首相の辞任は残念である、としたうえで安倍氏は両国関係発展に計り知れない貢献をしたとも語った。

安倍首相は世界と日本に何を残したのか?
ペスコフ報道官は「安倍首相の努力はすべて、具体的な目的、つまり島の問題を解決し平和条約締結に持っていくことに絞られていた」「このアプローチの哲学、つまり複雑で深刻な問題を多面的な関係深化と対話発展により解決するという哲学に非常に感銘を受けた」と強調した。

また「まさにそのため、プーチン大統領と安倍首相は何度も直接の会談や電話会談を重ね、多くの協力フォーマットが構築され、両国関係の問題解決において大きな距離を克服することができたのだろう」と説明。

ペスコフ報道官は「一方で、我々は残念ながら主要な問題の解決に近づけなかったことを認めなければならない」と強調。「今のところ新首相の方針がどうなるか分からないが、ロシアとの関係発展という方向性を維持してくれることを期待している。島の問題解決という目的であっても」と結んだ。

8月28日、安倍首相が東京で記者会見を行い、体調悪化を理由に正式に辞任を表明した。

日本の自民党は9月2日、安倍首相の後継を選ぶ総裁選の選挙管理委員会の初会合を開き、8日告示、14日投開票とする日程を決めた。

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