5歳未満の子どもの死亡数 2019年は過去最少の520万人

国連児童基金(ユニセフ)は、2019年の5歳未満児死亡数は過去最低の520万人まで減少したとの報告書を発表した。一方で同機関は、新型コロナウイルスのパンデミックによって保健サービスが中断し、この数字が上昇することがないように世界中の保健当局に呼びかけている。
この記事をSputnikで読む

ユニセフと世界保健機関(WHO)、国連経済社会局人口部、世界銀行が作成した報告書によると、2019年の5歳未満児死亡数は520万人まで減少した。死亡者数が約1250万人だった1990年に比べると、約60%減少したことになる。

WHO 新型コロナウイルスの死亡リスクを高める要因は大気汚染
報告書には「5歳未満の子どもの死亡数は1990年と比べて60%近く低下している。(中略)世界で500万人以上の5歳に達する前に亡くなっており、その半数は新生児(生後28日未満)が占めている」と指摘されている。

しかし、WHOとユニセフは、新型コロナウイルスの影響により、子どもの死亡者数低下に向けた長年の努力が危ぶまれる恐れがあるとの懸念を示している。

ユニセフは以前、新型コロナウイルスによって今後6ヶ月間に毎日6000人以上の子どもが命を落とす恐れがあると発表した。世界の中・低所得国118カ国では、保健サービスの制限によって5歳未満の子ども120万人が今後6ヶ月間で亡くなる恐れがある。5歳の誕生日を迎える前に亡くなる子どもの数が、過去数十年間で初めて増加に転じると推測されている。

関連記事

コメント