仮想通貨投資企業「プリミティブ・ベンチャーズ」のドヴィ・ワン氏は、イーサリアム基盤のForsageが引き起こしたバブルによるイーサリアム価格の上昇について説明している。
ワン氏はツイッターで、Forsageが将来的にハイリターンで配当すると投資家に約束させイーサリアム の集金を行なっていると指摘する。しかし、Forsageが崩壊し始めると、創設者らはおそらく集めた資金の売却を行うため、イーサリアム価格の暴落が発生するという。
仮想通貨データ分析企業「デューン・アナリティクス」によると、ユーザーはForsageに60万ETH以上を投資しており、これは現時点で約222億7700万円に相当する。また8月以降、Forsageに送金される資金は減少しており、創設者らは顧客に配当を支払うのに十分な資本がなくなってしまうため、間もなく閉鎖される可能性がある。
ワン氏によると、Forsageの拠点地はフィリピン。すでに現地当局は同組織の存在を把握しており、7月には国民に対し投資に加わらないように注意喚起を行なった。
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏もForsageに関して批判を行なっている。
ワン氏は、仮想通貨市場が2019年、「PlusToken」の崩壊によって大打撃を被ったことに言及した。バヌアツで同組織の創設者が逮捕された当初、ビットコイン価格は1万4000ドル(約148万5000円)と年間の最高額を記録していたものの1日で1万500ドル(約111万4000円)まで急落。12月までに6700ドル(約71万円)まで下落した。