独フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクの研究員、ジェニー・トゥルトン氏はこれが起きた理由について、「この地域の気温は1980年から今までに3度上昇している。しかも2019年、2020年と記録的な高温となった」と説明している。
氷棚N79の大きさは縦80キロ、20キロで今回割れたのは北に突き出した部分。気温と水温の上昇で氷の質は脆くなっており、下部も含め、文字通り多方向から崩壊が始まっている。研究者らはN79の氷はまだこの先10~20年はもつと予想しているものの、この予想もかなり楽観的といえる。
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