ナワリヌイ氏は今月7日に昏睡状態から脱し、10日には意識を完全に回復したことがわかった。
15日、同氏は写真へコメントを寄せ、「こんにちわ、ナワリヌイです。みなさんを恋しく思っています。私はまだほとんど何もできない状態ですが、しかし昨日、1日中自力で呼吸することができました」と記載した。医療器具に囲まれる中、家族と一緒のナワリヌイ氏の写真が公開された。
ロシア政府はただちにナワリヌイ氏の状況改善についてコメントを発表した。
ロシア連邦のドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、「ロシア国民が回復するなら」、みんながそれを喜ぶだろうとコメントした。同報道官は、ナワリヌイ氏の命を救ったとしてオムスクの医師らの功績を称えたが、しかし、ベルリンの医師らが今後の健康に支障がでないようにできるのであれば、誰もが喜ぶだろうと強調した。
EUも現在の状況についてコメントを行なった。ジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は、EUはこの「殺人未遂」を非難し、ノビチョク」クラスの物質によるナワリヌイ氏の毒殺未遂に関するドイツ政府の結論がスウェーデンとフランスの研究機関で確認されたと指摘した。
ドイツ政府の発表によれば、ナワリヌイ氏は「ノビチョク」クラスの物質で毒殺未遂が図られたと報じられた。この物質は、スクリパリ氏への使用に関する調査結果で広く知られるようになった。
ドイツ政府のこの声明に対して、ロシア政府は、ノビチョク級の物質は多くの西側諸国も開発に取り組んできていると指摘している。
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