カロヤン教授の説明によれば、コロナウイルスは人体に入る際に一種の「錠前」に合う「鍵」を使う。この「鍵」がACE2タンパク質と結託し、コロナウイルスが体組織に入りこむためにドアを開けてしまう。
カロヤン教授のチームは、この仕組みを逆手に取り、コロナウイルスを騙し、おびきよせるための偽物の「錠前」を開発した。これが肺の細胞の感染を遮断する。
カロヤン教授は実験室でこうした偽物の「錠前」を25個生成したところ、そのうち3個が強力なシャットアウト効果を発揮した。開発された生成物は有害物質を含んでいない。実験室は現在、動物実験の段階に移ろうとしている。
カロヤン教授は半年後にプロジェクトを終了させるには50億ユーロの資金が必要として、現在、投資家を探している。
新型コロナウイルス
中国当局は12月末、 武漢市で原因不明の肺炎が発生したと発表した。 最初の患者たちは海鮮市場に出入りしていた。
専門家らは、 暫定的に新型コロナウイルスが疾患の原因と判断した。
中国に続き、イタリア、米国、スペインで、特に多く感染が広がっている。
世界保健機関(WHO)は3月11日、新型コロナウイルスの拡大はパンデミックとなったことを明らかにした。
関連ニュース
コロナ感染を遮断する鼻スプレー 仏科学者らが開発
© Sputnik / Savitskaya Kristina