メドベージェワ選手を2018年から指導してきたオーサー・コーチは、移籍について数日前に話が持ち上がったことを明らかにした。ロシア・トゥデイはオーサー・コーチの言葉として、以下の通り伝えている。
この話が持ち上がったのは数日前のことでした。いつも通り私たちはFaceTimeで連絡を取りました。ジェーニャがモスクワにいる間は、いつもそうしてきていました。今回はトレーニングのプロセスについて話をしました。私もジェーニャ(エフゲニアの愛称:スプートニク編集部)も、リアルタイムの形でコーチと練習することの大事さを分かっていました。リモート体制で練習する必要が生じ、私たちにとって大きな試練となっていました。トレーニングが最大限、効果的になるよう、自分たちにできることはすべてやりました。しかし、指導は不完全なものだったといわざるを得ません。ジェーニャの決断を受けて、こうしたニュースがフィギュアスケート界にどれほどの衝撃をもたらすか、そしてどれほどの憶測がこれから広まるか、私は理解しています。しかし、確かに言えることがあります。私個人は、彼女のあらゆる決断を支持しています。それは今も、これからも。ジェーニャとの間にはどんな問題も隠し事もありませんでした。私たちが乗り越えられなかった問題、それはパンデミックだけです。
2018年の平昌オリンピックで同門のアリーナ・ザギトワに敗北を喫したメドベージェワは、トゥトベリーゼ氏のもとを去り、新コーチのブライアン・オーサー氏に師事するためカナダに移住した。
メドベージェワは今春、 アイスショーの出演のために渡った先の日本で、 コロナウイルスの感染拡大でショー出演も出国もできないまま、滞在を続けた。
その後、7月初旬にモスクワに帰国してからはオーサー氏とビデオ回線でつながりながら トレーニングを続けていた。
メドベージェワはオーサー氏に対し、理解と協力に感謝を表し、すでにトゥトベリーゼ・コーチと最初の合同トレーニングを行った。