サリーは現地時間16日未明、5段階の勢力で下から2番目の「カテゴリー2」の勢力を保ちながらアラバマ州に上陸した。上陸後は勢力が衰え熱帯低気圧に変わったものの、同州とフロリダ州沿岸地域で浸水被害が出ているほか、両州で50万戸が停電しているという。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は「歴史的で壊滅的な洪水が発生している」と伝え、さらにこの降雨によって河川が広範囲にわたって氾濫する可能性を警告した。
同じく同国南部のルイジアナ州には8月末、5段階の勢力で2番目に危険な「カテゴリー4」の大型ハリケーン「ローラ」が直撃し、強風によって甚大な被害をもたらした。また、これによる洪水が原因で同州では蚊が大量発生し、襲われた牛や馬などの家畜が大量死した。