エロフェエフ教授は、推薦の動きを始めたのは政治家ではなく研究者であり、その中には以前はナワリヌィ氏の活動に否定的であったが、考えを変えた者がいると強調。「ノーベル平和賞はすでに信用を失ったと考える者も、ナワリヌィ氏が受賞するのであれば平和賞にチャンスを与えたいと同調した」と綴った。ナワリヌィ氏推薦の具体的な根拠については示さなかった。
同教授は、推薦の事実をノーベル委員会に確認することは不可能と指摘。50年にわたり、この類の情報は開示されていない。
2021年ノーベル平和賞ノミネートにはドナルド・トランプ米大統領の名も挙がっている。トランプ大統領を推薦したノルウェー「進歩党」のクリスティアン・ティブリング=ゲデ議員は、民族間の平和の取組みについては、トランプ氏は多くの他の候補者よりも多くのことを成し遂げたと評価。同議員はトランプ氏の業績として、インドとパキスタンのカシミール国境紛争、南北朝鮮問題、また北朝鮮の核問題、イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)関係正常化に向けた和平協定に仲介役を果たしたことを挙げている。
ドイツ政府の発表によれば、ナワリヌイ氏は「ノビチョク」クラスの物質で毒殺未遂が図られたと報じられた。この物質は、スクリパリ氏への使用に関する調査結果で広く知られるようになった。
ドイツ政府のこの声明に対して、ロシア政府は、ノビチョク級の物質は多くの西側諸国も開発に取り組んできていると指摘している。
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